瞑想とは現代文明が起こる数千年前に始まり、その後延々と受け継がれてきた普遍的伝統です。シンプルな構造ながらも、宗教、哲学、修行の本質を形成する重要な教訓と手段がそこに示されています。

効果

テクノロジーが発達したストレス社会で、瞑想という手段が心の安らぎや幸福をもたらす気分転換の方法になるということは、すでに多くの日本の人たちがご存知のことと思います。

しかし、それ以上に重要な瞑想の素晴らしさを一体どれだけの人がご存知でしょうか。私たち人間が本来持っている力、自分の内側に秘められた「エネルギー」と「安らぎ」と「知恵」という力。瞑想を学び、自分のものとして使えるようになることで、それらのパワー、「エネルギー」と「安らぎ」と「知恵」を自由に使うことができるようになるのです。そしてそのパワーこそ人々がポジティブに生きるための活力と希望と強さを与えてくれるのです。

この知恵の源は「真我」と呼ばれます。真我とは、人間の意識の根底にある「真理」を知っている部分の」ことです。「無限意識」、「愛」、「普遍的精神」、「ブラフマン」、「絶対的存在」、「キリスト」、「アッラー」、「ブッダ」、「神」など名称は様々ですが、つまりは全生命を支配するたった一つの究極的存在を言います。

しかし我々が心で真我を理解することはできません。無限の存在を定義づけて説明することは不可能なのです。自分が体験していくことで、初めてその存在を理解することができるといえましょう。瞑想の練習を続けることで、心を静め直観力を高めて、この絶対的存在に触れることこそ、安らぎや喜び、理解や思いやりを手にいれることができるのです。

リラックスする必要性

人間の身体は働き続けると効率が下がってしまいます。現代の生活は仕事や人間関係によるストレスが満ち溢れているばかりか、娯楽(レジャー)を通してさえリラックスをすることが難しい環境です。
正しい方法で休息を取ることにより、人間が活動を行うために必要なエネルギーがきちんと蓄えられるということを、もっと多くの方に知っていただきたいと常々感じています。

瞑想を取り入れている有名人

ビートルズに始まり、マドンナ、スティングといったアーティスト、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、イチロー、ビル・クリントンなど著名人多数。国内ではパナソニックの創業者、松下幸之助、京セラ第二電電の創業者、稲盛和夫などがよく知られるところです。
またグーグルやアップルなど、外資系企業の研修プログラムにも瞑想法が導入されていることは、すでに多くの人が知るところでしょう。

個人的にはスティーブ・ジョブズの瞑想への取り組みがとても印象的で、私自身も少なからずその影響を受けたように思います。
スティーブ・ジョブズはこのように語っていました;

“If you just sit and observe, you will see how restless your mind is. If you try to calm it, it only makes it worse, but over time it does calm, and when it does, there’s room to hear more subtle things–that’s when your intuition starts to blossom and you start to see things more clearly and be in the present more. Your mind just slows down, and you see a tremendous expanse in the moment. You see so much more than you could see before.”

“ただ座ってじっと自分の心を見つめるんだ。そうすると、いかに自分の心がせわしなく動いているかがわかるだろう。それを無理に落ち着かせようとすると、余計にひどくなるばかりだ。でも何度もやっていくうちに、やがてついに心が静まる時がくる。そうすると、そこにこれまでなかったスペースが生まれてきて、些細な、けれども大事な声が聞こえてくるようになる。それこそが自分の直感(intuition/ インチューイション)であり、その直感能力が花開いて、はっきりと物事が見えるようになっていく。そして、より「今ここに在る」という状態に達するんだ。心は落ち着きを取り戻し、これまで見えなかった豊かな世界が目の前に広がっていることに気づいていく。”

引用:
https://www.inc.com/geoffrey-james/how-steve-jobs-trained-his-own-brain.html

どうすれば効果的か

瞑想の練習は、規則正しい時間に、決まった場所で行うことが一番大切です。
できるだけ一人きりで練習できるスペースを確保し、その場所は清潔で整った状態を保ちます。気が散るようなものは排除して、神聖なものだけを受け入れられるような状態を作ります。

集中を促すために、焦点を合わせる場所として、キャンドルや神の霊的な絵や写真、塑像(そぞう)などを置きます。その前にマットや折りたたんだ毛布を用意し、その上に座って行います。
私は瞑想を練習する部屋にシバ神の絵やグル達の写真を置いています。
上級者は、アラティという儀式を行って場を清めます。

方角は、北か東の方向が精神を集中させるのに最も適した方角だと言われています。

何より瞑想に適しているのは都会より自然の美しい環境です。海に面した海岸や、木の下、静かな河岸など自然の環境に身を置くとより瞑想の質が高まります。

練習に適している時間帯は夜明けと日没時です。最も望ましいのはブラフマムフールタと呼ばれる午前4時から6時までの間です。この時間帯は一日の中で最も清浄で特別な霊力がみなぎっていると言われています。
この時間に練習できない場合は、朝晩就寝前後に行うのが良いでしょう。

このような形で瞑想を行いますが、最初は15分〜20分間続けることからスタートし、毎日30分間行うことを目標にしていきます。やがて1時間瞑想ができるようになるのが理想的です。

注意すること(雑念を取り払うなど)

○ 瞑想を行う一定の時間内は心がさまよわないよう、静かにしていられるように最初に自分自身に命令を出すこと。過去、現在、未来のことを忘れることに意識をおくこと。
○ 瞑想中はリズミカルな呼吸を心がける。
○ まず脳に十分な酸素を満たすために、最初の5分間は深い腹式呼吸から始めること。

『瞑想とは、川の流れのごとく、
絶えることのない知覚や思考の流れである』

〜スワミ・ヴィシュヌ・ディバナンダ