私が皆さんにお伝えしているマインドフルネスの勧め。
その内容の一つに、メッタ(慈悲の瞑想)があります。

このメッタという概念はアーユルヴェーダというインドの古代医学で、愛のエネルギーを意味します。

日本でもここ数年、マインドフルネスという言葉が少しずつ知られるようになりました。

瞑想についても 
「何か良い効果があるんでしょうね。」
という程度の認識は広がりつつあります。

瞑想する生活習慣くらいは持ってみても良いかもっていう人も増えてきたように思われます。

マインドフルネスで教えられている瞑想法の中でも、まだ余り知られていない「メッタ」という言葉ってどのようなものなのでしょう?

英語だと、Loving Kindness and Compassion(ラビング・カインドネスや慈悲=愛のあるやさしさ・慈悲)といったような表現で伝えられています。

アジア由来の2500年以上も昔から伝わってきた古い瞑想法を含む修行法を、現代版に作り変えられたものがいつしか「マインドフルネス」と呼ばれるようになりました。

しかし、そのマインドフルネスの中でも慈悲瞑想の魅力については、日本では、まだまだ余り知られていないように思います。

古くから伝わるヨガの瞑想法を科学的に進化させて、我が国でも継承されてきた座禅にも通づる「マインドフルネス」の真の姿とは、一体どのようなものなのでしょうか?

その素晴らしさを私に気づかせてくれたのが、アメリカのGoogle社の元社員だったのです。

その方は、社内のリーダーシップ向け教育プログラムとしてマインドフルネスのトレーニング・プログラム(名付けてSIYといいます)を作りあげた人です。

名前をチャディー・メン・タンさんと言います。

メン・タンさんは、自社向けのトレーニング・プログラム「SIY」を開発しました。
更に改良を続けていくうちに、社内で行った非常に包括的なリサーチ結果などからある確固たる結論に達しました。

「思いやりは自分がハッピーになる行為にとどまらず、非常に有効なビジネスリーダーを生み出すことができる。」

この概念が、今のグーグルのビジネスモデルを、圧倒的に世界レベルに引き上げました。

何故ならば、もの凄い優秀な人材がとにかく次から次へとグーグルに入社してきて、なおかつグーグルの社風を圧倒的に自由な社風にしたのです。

それは今までのマネジメントの概念を根底から変えるシステムで、自由な社風こそ自主自立型の社員を育てるいう点に行きついたのです。

それがきっかけでGoogle社のSIYの内容に、更にメッタ瞑想が加えられて、今でも盛んに実践されています。

メン・タンさんはこう言います。

“ I want this person to be happy.”
(私はこの人に幸せになってもらいたいって思っている。)

「誰かに最初に会った時に、まずは意図的にそう思うようにしている。
目の前のこの人が幸せを感じてくれますように。」って。

メン・タンさんはこんな風に語られています。
* * * * * * * * * * * *
もしあなたが、
「この人が幸せを感じてくれますように。」
という思いを、いつも、自動的に、無意識レベルで持てるようになれば、全てが変わってきます。
会議室に入って、そこにいる人達を見て、
「この人たちが幸せを感じてくれますように。」
と願うなら、それは潜在的に顔の表情や、体全体のしぐさや、発する言葉や、声のトーンなど、全てに影響を与えるものです。
でもそれは潜在的に起きていることなので、相手の人も潜在的に、無意識レベルでそこから何かを感じとるのです。
相手の反応は、
『なぜだかわからないけど、この人のことが好きだな。』
といったレベルのものです。
会議やビジネス関連の集まりで
『この人たちが幸せを感じてくれますように。』
と願う”メンタル・ハビット”(=心の習慣)が定着すれば、人々はあなたと一緒に働きたい、と自然に思うようになるにちがいないのです。
そうしてそこから、ビジネスの上でも何かしら成功へとつながっていく。
理由はわからないけれど。
でも、そのようにシンプルに、そういう方向へと変わっていくのです。
* * * * * * * * * * * *

あらゆるリサーチを行った結果、このような慈悲の瞑想が持つ力に気づき、社内でその慈悲の瞑想を取り入れることで、より効果や変化を実感してきたメン・タンさんを含むSIYのチームメンバー。

私はこのトークをYoutubeで聞いて、「これはすごい!」と感じました。

試しに私の娘とメッタ瞑想を行って、終わった後に感想を聞いてみたところ
「なんか、気持ちいい」
と言うのです。

「エナジー(気)がきれいになるし、なんとなく嬉しい気持ちになるよ。」
と。

今年の春くらいから、朝晩娘とヨガと瞑想をするよう心がけているんですが、
「やっぱりそう感じるのね!」
と嬉しくなり、その日からさっそく私たちの毎日の習慣にメッタ瞑想を加えた次第です。

言葉というのは、抽象的な事柄を明確にさせる強い力があります。

「自分が幸せでありますように、皆も幸せでありますように」という思いは誰の心にも存在しています。

実際に言葉ではっきりそう表現することによってはじめて強いパワーや実感が生まれるものなのです。

私自身もメッタ瞑想を試してみてその事を強く感じています。

日本には「愛」をタブー視する土壌があると思うのです。

「愛は甘えの元凶になっている!」と発言する教育関係者がこの日本にいる事は、世界的にみれば信じられない事なのです。

戦後70年以上が経って、こんなオープンな時代であっても、今尚「愛」について語り合ったり、学んだりする機会が余りにも少ない社会だなぁ、とかねがね思ってきました。

メッタ瞑想は、親子やカップルなど親しい間柄はもちろん、一日の長い時間を共にする職場の人たちが、これを学んで実践できれば、驚きの劇的な変化が環境に起こります。

このメッタ瞑想がもっと広がれば、そこに調和が生まれて、今より良い環境が生まれるに違いないと、そのように私は強く思います。

さて、あなたは今日のトピックスをどのように感じられたでしょうか?

マインドフルネスのトレーニングというのは、ただじっと座って心を無にする瞑想だけではありません。

メン・タンさんやGoogle社の興味深いお話は他にもたくさんありますので、それらはまた追ってあなたにご紹介したいと思います。

是非あなたも究極のマインドフルネスであるメッタ瞑想をパーソナルセラピストと共に習慣化してみませんか?

きっと、あなたも愛する人から愛されるあなたに変われる日が近いかもしれませんね。」